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パニック障害は心理療法で治る症状の一つです



カウンセリングに来られるクライアントさんのお悩みの中で、比較的多いのがパニック障害です。

みなさん、密かに症状を抱えておられて、長く付き合ってこられた方が多いです。

クライアントさんご自身でも治し方を色々と調べて取り組んでこられているにもかかわらず、

10年以上かかっても症状を紛らわせるくらいの対処法しか持っていない方がほとんどです。


そんな状態なので、パニック障害が治ると聞くと信じられないようなのですが、パニック障害は心理療法で治せる代表的な症状の1つです。

ここではパニック障害が起こるメカニズムと心理療法で治す手順をご説明したいと思います。

パニック障害の原因とメカニズム



急に呼吸がしづらくなってコントロールできない恐怖が押し寄せてきたり、

電車や飛行機などの密閉空間が怖くて乗れなかったり。

基本的には体に蓄積された恐怖感が出てきている状態ですが、パニック障害が特徴的なのは恐怖感が出て来ても解消されずに、行き場を失って強い苦しみを生み出すことです。


通常、感情反応はゆっくりと感情感覚を味わうと解消されていきます。

心理の世界ではよく感情を味わい尽くすと表現したりします。

感情は味わうと解消されるというのが基本原則です。


では、なぜパニック障害で現われてくる感情、感覚は何度感じても解消されないのでしょうか?

むしろ出てくる度に強まってくることさえあります。

体は「この恐怖感を解消して!」と感覚を出してくる訳ですが、その度に解消されずにむしろ恐怖が強く蓄積されていきます。


そうしているうちに、今度は「またパニック的な症状が出てくるのではないか?」という恐怖(予期不安)がプラスされて余計に苦しいことになります。


なぜ恐怖感情は解消されないのでしょうか?


そこにパニック障害の秘密があります。

パニック障害が起こる本当の原因



パニック障害を持っている人の無意識には、人に甘えてはいけないという思い(リミッティングビリーフ)があります。


自分が倒れて人に迷惑をかけることを恐れていたり。

自分のすべてを明け渡して受け止めてもらうことに安心感がありません。

ビリーフチェンジセラピーのリミッティングビリーフで言うところの「子供であってはならない」というビリーフを持っています。

子供であってはならないというのは、長女、長男に多いビリーフで、弟や妹が親に甘えている中で、

「自分はお姉ちゃんだからしっかりしないと」

と、我慢したり、良い子であることに存在価値を見出した子供に多く見られるビリーフです。(もちろんそれだけではありませんが)


つまり出てきた恐怖感や症状を、心から安心して人に委ねたり頼ったりすることができず、

無意識に自分で感情を止めようとしたり、我慢しようとしたり、ブレーキを踏む方向へ力が働くことで、感情処理がストップされてしまうのです。


それがパニック障害の原因となる最初のメカニズムです。

しかし、それだけではありません。


まだこの「子供であってはならない」というビリーフだけでは、我慢して辛くはあるけれど、パニック障害的な発作にまではなりません。

強い大人として、感情を抑圧して頑張ればつらいなりにも、なんとかなるものです。

実際にそのような状態でセラピーに来られる方もたくさんいらっしゃいます。

パニック障害ではなく、単に恐怖や不安の感情処理がうまくいっていないケースです。


では、それらの方とパニック障害になられる方の違いは何なのでしょうか?

そこにはもう一つ違ったビリーフが関係しています。

子供であってはいけないけど、大人になってもいけない



そのもう1つのビリーフとは「成長してはいけない」というものです。

成長してはいけないというのは、つまり大人になることを禁止されているビリーフです。

先程の「子供であってはいけない」と真逆のビリーフですね。


この相反するビリーフが1人の人間の中で共存することで、言わばコンピューターのバグのように作用します。


大きな恐怖感情を解消するにも、子供のように甘えてはいけないから、無意識にぐっと我慢するのだけど、

だからといって強く我慢するほどしっかりした大人でいることも禁止されています。

甘えることもできないし、我慢することもできない、どちらにも解消できずに体は感情を扱いきれず、

パニックを起こしてしまうのです。


これがパニック障害の本当の原因です。

では、パニック障害はどのように克服していくことができるでしょうか?

パニック障害の治し方



パニック障害を治すには、先に見た二つのビリーフを解消する必要があります。

私の経験からは最初に「子供であってはいけない」というビリーフを解消し、恐怖感情を誰かに受け止めてもらうことの安心感を学んでいくと、それだけで随分と楽になられます。

心理療法には、そのための適切な技法が用意されています。


そして、「子供をであってはいけない」を解消した後に「成長してはいけない」の解消を進めていきます。

どちらのビリーフも過去の親子関係から来ていることがほとんどです。

心理療法では、そこを見て解消していきます。


闇雲にセラピーするのではなく、パニック障害の原因となるメカニズムを理解した上で適切に処理すると、数回のセラピーでパニック障害は解消されます。


「1人で電車に乗って外出できるようになった。」

「行動範囲が増えた。」

そんな喜びの声をたくさんいただいています。

違った原因からくるパニック障害もある



もう一つ違ったタイプのパニック障害もご紹介もしておきます。

私のカウンセリングルームに来られる方のうち3割くらいは、先の説明が当てはまらず、ほとんど原因不明のパニック症状に悩まされています。

そういった方に話を聞くと、両親のうちのどちらかもパニック障害だったり、抗不安薬を飲んでいたりします。

場合によっては更にお祖父さんお祖母さんの代にも不安を持っていた方がいらっしゃいます。

これは個人の心ではなく、家系の集合的無意識が持っている症状で、

家系全体のエネルギーを見て、恐怖の原因を解消していくようなセラピーが必要になります。


ファミリーコンステレーション(システミックコンステレーションあるいはトランスジェネレーションナル・ヒーリング)など、

集団の集合無意識を扱うようなセラピーで解消が可能になります。(私の個人セッションでも扱っております)


そういった原因を紐解いて行くと、

祖父母の代の戦争体験や、血縁に戦争で亡くなった家族がいらっしゃったケースや、

家系に恨んでいる人がいるケースなど、

様々な原因で家族の集合無意識に不調和や恐怖が生じていて、それを家系の何人かで引き受けてパニックなどの症状として現れていたことが明らかになります。

こういった難しいテーマも現在の一部の心理療法では扱えるようになっています。

「感情は味わったら解消される」

というのとはまた別のメカニズムによる症状ですので、心当たりがある方はご相談ください。

長くなりましたが、まとめますと以下のようになります。

まとめ



・原因不明だと思われる、パニック障害にはちゃんと原因がある

・「子供であってはいけない」と「成長してはいけない」の両方のビリーフを持つことがパニック障害の原因である

・原因からアプローチするとパニック障害は治せる症状である

・個人ではなく、家系の無意識が背負っているようなパニック障害も存在する。

・そういったテーマも家系の無意識を扱う心理療法で解消が可能となっている。

以上です。

パニック障害でお悩みの方は、お役に立てると思いますので、一度セラピーを受けてみてください。

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